どうも方山敏彦の右腕こと、右腕でございます。
この記事では、ライティングに関わるテクニックについて解説していきたいと思います。
今回は、「文の長さ」に関する話です。
文章というのは、たくさんの「文」によって構成されています。そのため、文をどのように繋げるかによって、文章全体のクオリティも変化します。内容に関しては、しっかりと資料をあたったり参考文献を読んだりして品質を向上させることが必要です。
しかし、どれだけ素晴らしい内容だったとしても、「一文」に入れられる量には限界があります。きちんとした知識を持っているライターほど陥りやすいミスの1つに、「一文に内容を詰め込み過ぎてしまう」というものがあり、注意しなければなりません。
一文に内容を詰め込もうとすると、どうしても長くなってしまいます。長い文というのは、それだけで読む気が失せるものです。そして、それ以上に「内容が分かりにくくなる」という欠点があります。たとえば、次の文を読んでみてください。
例文A
サッカーは球技の一種であり、おもにボールを脚で蹴ることから日本では「蹴球」とも呼ばれ、ボールを相手チームのゴールに入れることで得点することができ、制限時間内により多くの点を獲得したチームが勝利します。
こちらの例文、句読点合わせてちょうど100字あります。これを読んで内容がすんなり理解できるでしょうか。明らかに内容が多すぎる状態です。この例文だと、まず「主語と述語」を見つけるのが難しいです。あらゆる言語において、主語と述語(動詞)が文の骨格となります。それが見つけられないというのは、文として欠陥があると言えます。
では、文が長くなってしまった場合、どうするべきか。答えは簡単です。2つに分けてしましましょう。
例文B
サッカーは球技の一種であり、おもにボールを脚で蹴ることから日本では「蹴球」とも呼ばれています。ボールを相手チームのゴールに入れることで得点することができ、制限時間内により多くの点を獲得したチームが勝利します。
2つの文に分けることで、読みやすさが増し、一文の内容が分かりやすくなりました。最初の文が47字、あとの文が57字です。さらに、細かく文を分けることもできます
例文C
サッカーは球技の一種です。おもにボールを脚で蹴ることから、日本では「蹴球」とも呼ばれています。ボールを相手チームのゴールに入れることで、得点することができます。制限時間内に、より多くの点を獲得したチームが勝利です。
4つの文に分けることで、さらに一文ごとの内容を明確化しました。一番長い文が33文字なので、かなり短い文ばかりですが、例文Aと比較すると明らかに読みやすくなっています。
例文Cまで文を分けると、やや文が幼く見える場合もあります。仕事としてライティングを行うなら、例文Bくらいの長さが目安となるでしょう。具体的には50字前後に収めるように心がけると、一定の読みやすさを維持することができます。
ただし、これはあくまで目安であり、たとえば非常に長い名詞を使う場合には、一文が長くなるのは仕方がありません。 一般的な名詞で文を書く場合はおよそ50字前後で一文を書くように意識すれば、自然と読みやすい文が書けるようになるはずです。
どうしても長くなる場合は、「どこかで分けられないか」と考えて、見直してみるとよいでしょう。
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Webライター・方山敏彦の右腕。左腕も勿論ありますw
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