“怒り”は敵か、味方か。【アンガーマネジメント】とWebライターのあり方

フリーランス

今回の記事でわかるポイント

  •  「怒り」の感情について、改めて考えてみる。
  •  「アンガーマネジメント」とは、何か。
  •  感情をコントロールすることは、文筆業においても大切。

こんにちは、Webライターのカタヤマです。今回は、「怒りの感情」についてお話ししていきます。みなさんは「アンガーマネジメント」という言葉をご存じでしょうか。

怒りの感情をうまくコントロールするための心理療法の1つだそうです。「何だかイライラして、原稿に集中できない!」という時に、ぜひ生かしてみてください。

「怒り」の感情について、改めて考えてみる。

何かに対して怒りの感情を抱くのは、大なり小なり誰にでもあることです。ただ、大事な点は「怒りの原因がどこにあるのか」を探る点と、「怒りに振り回されないためのコントロール方法を身につける」点にあるかと思います。

怒りに振り回されてしまうのは何も現代人に限った話ではなく、昔から誰もが体験し、考察も重ねられているものです。怒りに関する名言を少し取り上げておきます。

「怒りは誰もが経験する感情だ。怒りが重大な懸念事項となるのは、それがあまりにも頻繁に、強烈に、長い時間、発生し続ける場合だけだ。」  レイモンド・W・ノヴァコ(1984年)

「怒ることは誰にでもできる。ただ怒るのは簡単なことである…しかし適切な相手に、適切な程度に、適切な場合に、適切な目的で、適切な形で怒ることは容易ではない。」 アリストテレス

「堪忍は無事長久の基、 いかりは敵と思え。 勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。」 徳川家康

こう見ていくと、怒り=悪ではなく、どう捉えて人生と向き合っていくかが大事な点がわかります。偉人であっても、怒りとうまく付き合うのは簡単なことではなかったのでしょうね。

「アンガーマネジメント」とは、何か。

さて本題のアンガーマネジメントについてですが、これは怒りを予防し、うまくコントロールするための心理療法プログラムのことを指しています。怒りが起こる主な要因として、フラストレーション(欲求不満)があげられます。

要は、自分の思い通りに物事が進まなかったり、大事なものの邪魔をされてイラついたりするということですね。また、怒りは自分の根底にある“恐れ”や“脆弱心”に対する防衛機能と見ることもできるそうです。

アンガーマネジメントでは、怒りは基本的に論理的に分析可能な感情であり、怒り方が適切な場合には前向きに捉えて良いものだと言われています。家康公は「いかりは敵と思え」とおっしゃっていますが、自分の内側から湧いてくる感情なので冷静に受け止めていけばいいだけのことです。

アンガーマネジメントの究極目標は、「怒りが深刻な問題にならないようにうまく制御して、管理すること」にあります。怒りスイッチをうまく遮断する方法としては、「見なかったことにする」「許す」などが代表例です。

そして、充分な睡眠と運動、バランスの摂れた食事をすることも怒りを予防するうえで効果的とのことです。

感情をコントロールすることは、文筆業においても大切。

昔から、「文は人なり」と言われています。これは、フランスの博物学者ビュフォンが言った言葉のようです。意味としては、「その人が書いた文章には、人格がまともに出てしまう」といった感じで私は受け止めています。

人格というと少し大袈裟な気もするので、“その時々の気分”と言い換えてもいいでしょうね。いずれにしても、文章を扱うライターという職業においては、自分の感情をうまくコントロールしていくことが大切です。

文筆業を長く続けていくにあたっては、文章のテクニックがあるのは大前提なので、他のライターとの差は「気持ちのコントロールがうまくできるか」だと感じます。これはスポーツでも言えることですし、会社経営などにおいても言えることです。

普段の私生活はともかく、仕事において文章の乱れを感じるときには、一度筆を止めて休憩しましょう。少し気持ちが落ち着いたら、自分の書いた文章を読み返してみて感情の動きがどうであったのかを探ってみてください。

自分でよくわからない時には、誰か周りの人に読んでもらうのも良いでしょう。いずれにしても、そうした何でもないことの積み重ねが、メンタルを自在に操っていくきっかけになるものです。

「いや、それでも感情をコントロールするのが難しいよ!」と感じる方は、私が以前書いた『失敗するのは当たり前!落ち込んだら3秒間だけ悩もう』の記事も参考にしてみてくださいね。

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