【その2】Webライターにも当て嵌まる「学習性無力感」の怖さと対処法

フリーランス

今回の記事でわかるポイント

  •  学習性無力感の実例
  •  人間にも当て嵌まる点

こんにちは、Webライターのカタヤマです。今回は、学習性無力感【その2】として、動物実験の実例を取り上げます。また、この実験から人間にも言えることについて見ていきたいと思います。

学習性無力感の実例

心理学者であるマーティン・セリグマンが行ったイヌを使った動物実験によると、過度なストレスと抑圧下に置かれたイヌは、「何をしても意味がない」と学習し、最終的には苦しい状況から逃げる努力すら行わなくなるということが分かりました。1967年に公表された論文によれば、イヌを3つの群に分けて「電撃回避学習」を行っています。

頭部を動かすと電撃を停止できる群。

第一統制群:パートナーが受ける電撃を同様に受ける。

第二統制群:電撃を受けない。

ここで問題となるのが、第一統制群のイヌです。このグループのイヌは、自分では電撃を停止できないため、ひたすら電撃を受け続けました。自らコントロールできない状況下に置かれることによって、「何をやっても無駄」という認知が生まれ、学習による無力感すなわち“学習性無力感”が生じます。

同様の実験は、サカナ・ネズミ・ネコ・サル・ヒトでも行われ、ほとんど同じ結果が得られたそうです。実験の結果、学習性無力感とうつ病の症状が類似していることが分かったのです。

人間にも当て嵌まる点

学習性無力感の興味深いところは、人間にも当て嵌まる点にあります。人間も長い期間にわたって暴力を振るわれたり、尊厳や価値観を否定され続けたりすると最終的には「何をやっても無駄」といった兆候が現れるようです。

  •  拉致監禁の被害者
  •  家庭内での虐待
  •  学校での人格否定やいじめ
  •  会社でのモラルハラスメント
  •  ブラック企業における低賃金で過酷な労働

これらの状況下に置かれた人が、その状況から抜け出そうとしない場合があるのは、学習性無力感が影響していると見ることもできるのです。次回は、Webライターにおいてどのような点が当てはまるのかを見ていきましょう。

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