どうも方山敏彦の右腕こと、右腕でございます。
この記事では、ライティングに関わるテクニックについて解説していきたいと思います。
今回は、テーマに沿って話すのではなく、気をつけておきたいちょっとした2つのルールを紹介します。
1つ目のルールは、「文末を重ねない」というものです。同じ文末を重ねると、文章が単調に見えてしまうからです。
例文A
今日は、お父さんとお母さんと一緒に遊園地に行きました。その遊園地には、たくさんの乗り物やアトラクションがありました。どれもとても楽しくて、時間を忘れてしまいました。日が暮れて、帰る時間になった時にはとても寂しく思いました。いずれ、また遊びに来たいと感じました。
例文Aは、文末がすべて「~ました」になっています。これでは小学生の書く、夏休みの日記のようです。全体的に文章が拙く見えます。文末を調整すると次のようになります。
例文B
今日は、お父さんとお母さんと一緒に遊園地に行きました。その遊園地には、たくさんの乗り物とアトラクションがあったのです。どれもとても楽しくて、時間を忘れてしまいました。日が暮れて、帰る時間になった時にはとても寂しかったです。いずれ、また遊びに行こうと思っています。
文末が前後の文末と重ならないように調整しました。こうすることで、文章全体の流れに抑揚が付き、読みやすくなります。また、最後の文を現在表現に変えたことで、時間経過と心情変化も表現しています。文末に注意するだけで、文章全体の印象が引き締まるため、普段から意識しておくべきでしょう。
ただし、文末は絶対に重ねてはいけないというわけではありません。数千字単位の文章になれば、どうしても文末が重ねざるを得ないときもあるでしょう。その場合も、同じ文末は2回までに留め、3回連続で同じ文末を使うのは避けることをオススメします。
2つ目のルールは「たり」の使い方です。「踊ったり歌ったりする」といった表現で利用する「たり」には、「たりたりの法則」などと呼ばれるルールがあります。これは、「たり」を使う場合、必ず2回使わなければならないということです。
ライターのなかにはこの法則を知らなかったり、失念していて、きちんと利用できない人がいます。
上記の文が間違った使い方です。
ライターのなかにはこの法則を知らなかったり、失念していたりして、きちんと利用できない人がいます。
こちらが正しい表現となります。
口語では、「たり」を一度しか使わない場合も多く、それを指摘するような人もほとんどいないでしょう。しかし、ライティングにおいては校正の対象となります。Wordで執筆していると、「たり」を一度しか使わない分には、間違いを指摘する波線が表示されます。校正ソフトを利用した場合も、「たり」が一度しか利用されていないと修正を促されるでしょう。
「たり」を一度しか使っていない文があったとしても、それだけで修正を求められることはないかもしれません。しかし、編集者や校正者から見ると、「この程度のルールも知らないのか」と実力を低く評価される原因になります。
「文末を重ねない」「『たり』は2回使う」などのルールは、文章の内容に直接関わるものではありません。ただし、ライターとしての力量を評価される場面では、十分に影響があると言える部分でもあります。すでにライターとして活躍されている方にとっては、釈迦に説法かもしれませんが、これからライターの仕事をしようと思っている人は覚えておくとよいでしょう。
Webライター・方山敏彦の右腕。左腕も勿論ありますw
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